Case studies
事例紹介
プラズマ処理による親水化のメカニズム|物理改質と化学改質の違い
大気圧低温プラズマ処理は薬剤不要の表面改質で、難接着素材にも
親水化・接着性を実現。製造効率と品質向上に直結します。
「表面に塗料がなじまない」「印刷がかすれる」といった課題に直面していませんか?
従来の物理的改質(サンドブラストやコロナ放電)は、
熱や放電に弱い薄膜素材や繊維に微細な損傷を与えるため、
歩留まりの低下や強度劣化を引き起こすリスクがあります。
そこで注目されているのが、薬剤不要・非接触の「大気圧低温プラズマ処理」です。
高エネルギー粒子や活性種が表面の有機汚染をナノレベルで除去しつつ、
OH基やCOOH基などの官能基を導入。
素材本来の形状や強度を保ちながら、濡れ性・接着性を劇的に向上させます。
表面の濡れ性や接着性を向上させる手法としては、
従来は物理的改質が中心でした。
サンドブラストやコロナ放電によって表面に凹凸を形成し、
接着剤や塗料の付着性を高めます。
しかしこの手法は、
高分子フィルムや繊維、薄膜素材では強度低下や歩留まり低下を招くリスク
があります。
一方、Plastas+ の大気圧低温プラズマは
表面を物理的に削らず、化学的に改質することで親水化を実現します。
高エネルギー粒子や活性種が有機汚染物質を除去すると同時に
OH基やCOOH基を導入し、表面の濡れ性や接着性を飛躍的に向上。
素材の形状や強度を損なわず、表面特性だけを変化させられます。

当技術の原点は、釣り糸のような細い素材への応用開発でした。
ナイロンやポリエチレンなど熱や放電に弱い素材でも、
化学的表面改質によって効果的に親水化が可能です。
マルチガス技術により、窒素・酸素・CO₂を切り替えて素材ごとに最適条件を提供します。
当社のマルチガス技術では、
使用するガスを変えることで
プラズマ中の活性種や化学反応を制御し、
従来困難だった難接着素材や異種素材の親水化も実現できます。
薬剤不要で親水化・接着性向上を可能にする
Plastas+ の大気圧低温プラズマ処理。
製造現場の課題解決に直結するこの技術を、
ぜひ試験処理で実際にご体感ください。
関連記事
お問い合わせ
導入検討・お問い合わせはこちら