PET(ポリエチレンテレフタレート)の表面改質 ― 印刷・接着・コーティング工程の安定化を支える大気圧プラズマ処理

大気圧プラズマによるPET表面の活性化

大気圧低温プラズマ処理は、真空チャンバーを必要としないため装置構成がシンプルで、既存の製造ラインや前処理工程にも容易に組み込めます。
プラスタスの大気圧低温プラズマ装置はマルチガス仕様で、窒素・酸素・アルゴンなどの処理ガスを切り替えることで、生成されるラジカル種を最適化できます。
これにより、PETをはじめポリオレフィン系樹脂やエンジニアリングプラスチックなど、多様な素材に対応した表面改質が可能です。

さらに、処理は低温かつ非接触のため、熱変形や表面損傷を伴わないダメージフリー処理が実現します。
これにより、透明性や機械的強度など本来の物性を保持したまま、高い密着性を得ることができます。

水接触角による改質効果の確認

以下は、当社が実際にPETシートへ大気圧プラズマ処理を行った際の水接触角変化の一例です。
処理後は接触角が大きく低下し、表面が親水化していることが確認できます。

試験対応と技術サポート

当社では、PETをはじめとする各種樹脂シートや成形体に対して、

・表面改質効果の確認（接触角測定・表面分析）

・最適条件の検討（ガス種・出力・処理時間）

・製造工程への装置導入に向けたスケールアップ提案

など、開発段階から一貫してサポートいたします。

受託実験やラボレンタルにも対応しております。
素材や用途に応じた最適な大気圧プラズマ処理をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。