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新事例公開:プラズマ処理導入で失敗しないために ─ 効果を最大化する設備と条件の基礎知識

新事例公開:プラズマ処理導入で失敗しないために ─ 効果を最大化する設備と条件の基礎知識

2025.10.29

【新事例公開】プラズマ処理導入で失敗しないために ─ 効果を最大化する設備と条件の基礎知識

プラズマ処理は、薬剤を使わずに素材表面を活性化し、濡れ性や接着性を大幅に改善できる技術です。しかし導入前の理解が不足すると、「思ったほど効果が出ない」「時間が経つと戻ってしまう」といった課題に直面することがあります。

今回の記事では、装置導入時に見落とされがちなポイントや、効果を最大限に発揮するための考え方をわかりやすく整理。
「プラズマ処理を導入したが結果が安定しない」という方にも役立つ内容です。

■ 装置選定で押さえておきたい基礎

プラズマ処理装置は大きく「真空プラズマ」と「大気圧プラズマ」に分かれます。それぞれ得意分野や設備構成が異なり、素材や工程に応じた最適選定が重要です。

● 真空プラズマ

密閉チャンバー内を減圧してプラズマを発生させる方式で、部品内部まで処理が届きやすく、三次元形状や高精度が求められる分野に適しています。電子部品や光学レンズなど、清浄度を重視する製品に多く採用されています。

● 大気圧プラズマ

大気中で処理できるため、装置構成がシンプルで設置性に優れています。既存ラインへの後付けや連続処理も容易で、自動車、電子部品、医療機器など幅広い業界で採用が進んでいます。常圧環境では高密度の活性種が生成されやすく、短時間で高い処理効果を得られます。

■ よくある誤解と注意点

プラズマ処理の効果は肉眼では確認できず、接触角測定やXPS分析などによる定量評価が必要です。また、処理効果は時間とともに変化(経時変化)するため、素材や保管条件に応じた後工程設計が欠かせません。

量産工程では、「処理から接着・塗布までの時間管理」が品質安定に直結します。装置選定とプロセス設計を一体で検討することが、失敗を防ぐ重要なポイントです。

■ 導入を成功に導くポイント

プラズマ処理の性能を最大限に引き出すには、装置方式・周辺設備・処理条件・後工程の整合性を理解し、段階的に評価を進めることが大切です。単に装置を導入するだけでなく、「どのように使うか」まで設計することが成功の分かれ目です。

当社では、自動車、電子部品、医療機器、繊維、日用品など多様な分野での導入実績を通じて、材料特性に応じた最適条件の設計支援を行っています。試験評価から量産工程へのスムーズな移行を、一貫してサポートいたします。

■ まとめ

プラズマ処理は、環境負荷を抑えつつ高い表面改質効果を得られる有効な技術です。ただし、処理環境や素材特性への理解なしでは十分な成果を得ることはできません。初期評価から量産工程まで、確かな知見に基づいた段階的な検証が成功の鍵となります。

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